【香川県公立高校入試】数学攻略法は大問1と捨て問
香川県高校入試の勉強法を教えて欲しい!
高校受験が初めての受験という生徒が多いので、入試対策はとても大切です!今回は数学編ということで、入試本番で失敗しないためのポイントを解説していきます!
入試対策はとても重要
義務教育を終えて初めて自分で進路を選ぶタイミングが高校受験です
そこが初めての受験という生徒が多く、入試というものに慣れていない人も多いでしょう
入試で力を発揮できないと、志望校に合格することはできず、その後の進路にも影響していきますのでとても大事な試験というわけです
実際に入試本番で思ったような点数を取れず、不合格になってしまった生徒も多くみてきました
そのため1回限りの入試で実力を発揮するためには、入試を想定した対策がとても重要です
高校入試を想定した模擬試験として中学校の間に診断テスト(学習の診断)というのが複数回実施されます
診断テストは高校入試と同様の配点と時間のため、受験生は診断テストに向けて勉強をしていきます
進路相談でも診断テストの点数でどこの高校に行くか決めるほど志望校を決める重要な指標です
そのため診断テスト対策が入試対策とほぼ同様なのですが、診断テストは入試対策と出題数などの違いがあるため、本番の入試対策も必須です
ここでは、入試本番で後悔しないよう、「数学」に絞って診断テストを解く際のポイントや絶対にやってはいけないことを紹介していきます
香川県公立高校入試「数学」のポイント
ここでは「数学」を解くうえで大事なポイントを3つに絞って解説していきます
入試で点数を取るために大切なことは「解ける問題を取りこぼさない」ということです
入試の過去問をみるとわかるのですが、入試の問題は全てが同じ難易度ではありません
誰もが解けるであろう簡単な計算問題から、みんなが難しいと思う証明問題や図形問題まで様々な難易度の問題が入っています
そんなの当たり前じゃん!
そう思った人もいるかもしれませんが、できていない人が実際かなりいます・・
多くの受験生をみてきましたが、点数が取れていない、数学が苦手な人ほどできておらず、そしてその理由が「解ける問題を取りこぼしているから」だと気付いていないのです
「わかっているのにテストで点数がとれない」と悩んでいる生徒は、次に紹介するポイントを意識してテストに臨んでみて下さい
- 大問1をとりこぼさない
- 飛ばす問題を決めておく
- 見直す時間を決めておく
大問1をとりこぼさない
大問1は、基本的な計算問題が出題されることが一般的です
ここで得点を確実に取ることが、全体の得点に大きく影響します
高校入試の配点はほとんどの問題が2点で、証明問題などで3点または4点の問題が1問ある程度です
そしてその中で大問1の問題数は7問程度のことが多く、大問1だけで14点あります
これがどれだけ重要なことか理解してもらえているでしょうか?
100点満点中ではありません。50点満点中の14点なのです。
大問1を全問正解するだけで全体の約3割の点数をとることができるのです
しかも大問1は本当に基礎的なレベルの計算問題だけで構成されており、誰もが全問正解できる難易度なのです
2~3分程度で大問1全部を解けるくらいの簡単なものです
それなのに、そこでの計算ミスをしている生徒が多すぎます
おそらく限られた時間の中で問題を全部解かないといけないというプレッシャーに押されて
「ここで時間を使っては他の難しい大問に時間が割けないから急がなきゃ!」
と最初から焦って簡単な計算をミスしてしまうという生徒が多いです
その考え全く逆です!
大問1は簡単な計算問題だからこそ「絶対に落としてはいけない問題」です
必ず解ける問題だからこそ、少し時間をかけても必ず正解しておきたいところです
それをするだけで3割の点数がとれちゃうんです
実際の学力はそんなに変わらないのにテストで点差がつくのはこういった「簡単な問題を必ず解けるようにする」という非常にシンプルなことなんです
そしてそれを入試本番でもミスしないようにするためには、普段から時間制限の中で全速力で計算する練習をすることです
普段は解けるのにテストでは計算ミスしてしまうという生徒は、この練習が足りていないことや後述する「途中式を書かない」という生徒が多いです
計算ドリルなど簡単な計算問題を解くときは制限時間を決めておくようにしましょう
飛ばす問題(捨て問)を決めておく
高校入試で点数をとるためには先ほども伝えたように「解ける問題を取りこぼさない」ということが大切です
これができていない生徒が非常に多いです
恐らく、「全ての問題を解かなきゃ点数がとれない」と思っているからだと思うのですが、それは全くの逆効果です
先ほどもいったように高校入試の問題は難易度がわかれており、簡単な問題から難しい問題まで含まれています
つまり「難しい問題が必ずどこかにある」ということです
そのため「最初から解かない=捨て問」を決めておくことが非常に大事です
もちろん余裕があれば解いてもらっても良いのですが、必ず後回しにして最後に解きましょう
こういうことをいっても中々実践してくれない生徒も多いです
では、問題を飛ばさずに最初から順番に解いていったらどういうことになるか考えてみましょう
例えば大問2の最後に難しい問題があったとします
問題を飛ばさない生徒はそこで時間をかけてしまいますよね?合っていても2点もらえるだけです
大問1の1問と配点は変わりません
仮に答えが出せたとしてそこでの心理状態はどうでしょうか?
やばい!1問にかなり時間を使ってしまった!どうしよう!まだこんなに解かなきゃいけない問題が残っているのに時間がない!最後まで解けないかもしれない!やばい!やばい!早く解かなきゃ!
仮に時間をかけて答えが出せなかったらどういう心理状態になるでしょうか?
時間をかけたのに答えが出なかった!やばい!他にも問題たくさんあるのに時間が足りない!どうしよう!!他のところで点数取らなきゃいけないのに、このままじゃ点数が取れない!
どちらにしても落ち着いた心理状態でその後の問題は解けません
入試は時間制限があります
そのためまず問題の中で「自分が確実に解ける問題」と「これは解けたとしても時間がかかる問題or難しい問題」を選別する必要があります
「自分が確実に解ける問題」というのがポイント1つ目の「大問1」です
そして「これは解けたとしても時間がかかる問題or難しい問題」は次の2つです
- 大問2の最後の問題(配点2点)
- 大問5の最後の問題(配点4点)
例年香川県の高校入試ではそこの問題が非常に難しいor時間がかかる問題です
大問2は図形問題、大問5は証明問題となっています
この2問を飛ばして解いたとしても6点分だけです
逆にいうとそれ以外の問題はあまり難しくなく、誰もが頑張れば解ける問題です
つまり、2問飛ばして他の問題に全力で注げば誰でも44点、9割は取れるはずなんです
9割とれれば高松高校も余裕で合格できます
しかし、みんなその2問に頭を悩ませ、時間を使うあまりに他の問題にかける時間がとられ、いつもはやらない計算ミスなどをしてしまい、見直す時間もなく点数を落としてしまうのです
見直す時間を決めておく
入試では、時間配分が重要です
先ほども伝えたように時間配分を間違うと、本来解けるはずの問題が解けずに落としてしまう可能性が非常に高いです
時間配分の中でも最も重要なのが「見直す時間」を決めることです
見直す時間があるなら解けてない問題解いた方が良いんじゃない?
そう思う人、多いと思います
ですが違います
先程から一貫してお伝えしていますが、テストで点数を取るために重要なことは「解ける問題を取りこぼさない」ことですよね?
つまり現時点で解いている問題を確実に正解にすることが最優先事項なわけです
皆さんも経験あると思いますが、
「自分が自信ない問題が間違っているとき」
「自分が解けたと自信がある問題が間違っているとき」
どちらの方が悔しいですか?
「自分が解けたと自信がある問題が間違っているとき」ですよね?だって本当なら点数取れてたはずのところで落としているわけですから。
つまり入試で点数をとるためには「解ける問題を取りこぼさない」こと、そのために「解けた問題を見直す」ことが非常に重要なわけです
入試対策で過去問などを解く際は大問ごとにどの程度の時間を使うかあらかじめ決めておき、最後の5分または10分は最後まで解けていなくても見直しに使うという習慣をつけておくことが大切です
テスト開始直後に、全体の問題をざっと見渡し、どの問題にどれくらいの時間を割くかを決めてから問題にかかると、無駄な時間を使わずに済みます
試験問題を解く流れを解説
では実際にどのような流れで問題を解いていくのが良いか解説していきます
ここではどのような問題が出題されていて、どこが時間がかかりそうか、あらかじめ飛ばす問題、解答欄に印をつけておきましょう
そうすることで解答欄の位置を間違えるというミスも防げます
大問1は丁寧にかつスピーディに。そしてその他の問題は自分が設定した時間配分の中で解いていきます
解けなかった問題や後で見直したいなと思う問題には印をつけておきましょう
一通り解き終わったら一旦解けた問題の見直しをしていきます
見直しの時間があまりとれない場合は最優先で「大問1」を見直す時間にあてましょう
そしてその他の解けている問題も一通り見直していきます
見直すときのポイントとしては「自分が解いた計算間違っているんじゃない?」と疑ってかかることです
意地の悪い人になった気分であら探しをするようにチェックしましょう
見直しも全て終わって、まだ時間がある場合は飛ばしていた問題にチャレンジしてみましょう
そこは解けずに終わっても良い部分なので解けたらラッキーくらいでOKです
「途中式を書かない」生徒は成績が上がらない
一通り香川県の公立高校入試数学のポイントを解説してきました
しかし中々点数が取れない、計算ミスをしてしまうという生徒のために数学が解けるようになるうえで大切なことを1つお伝えします
それは「途中式を書かない生徒は成績が上がらない」ということです
なぜなのか、理由を3つ解説していきます
- 計算ミスが改善されない
- 見直しがしにくい
- 間違えた理由に気付けない
計算ミスが改善されない
まず途中式を書かないと、計算ミスをする可能性が上がります
書きすぎてもだめなのですが、書かなさすぎる生徒、そして省略している生徒が非常に多いです
なぜ途中式を省略するのかというと
「頭でわかっているから」
「時間がもったいないから」
・・でも間違ったら意味ないですよね?そして今点数が取れていないのであれば、その習慣今すぐやめましょう
例えば「2-(3a-2b)」の括弧()を書かずに計算してしまい、「2-3a-2b(正:2-3a+2b)」とマイナス(−)を前の3aにだけかけてしまい、後ろにはかけないとか、「(4-2a)/2」の約分を片方だけにして「2-2a(正:2-a)」としてしまったりなど、途中式を書けば防げるミスが多発してしまうのです
こんなミスしないよ!!
そう思っている方、要注意です
そもそも人間はミスします。だからこそ先程も見直す時間を設けようという話をしました
計算ミスはその生徒の学力がとかいう話ではなく、焦っていれば誰もがしてしまうミスなのです
だからこそ、「自分は計算ミスをしてしまう可能性があるから途中式を書こう」という心構えで常に解いてほしいのです
そうすれば必要最低限の途中式が必ず必要になります
逆にいうとそれをするだけで、計算ミスがぐっと減り、点数が一気に向上する可能性があるのです
見直しがしにくい
途中式を書かないと、見直しの際にどの部分で間違えたのかが分かりにくくなります
結局頭で思い描いた式を見直しの際にも頭で思い浮かべるため、同じミスをしてしまうということはよくあります
見直しの際に途中式を確認し、「符号のミスや約分ミスあるんじゃない?」と疑ってかかることで、実際に計算ミスがあった際に早く見つけることができ、訂正することができます
間違えた理由に気付けない
途中式を書かないと、なぜ間違えたのかを理解するのが難しくなります
これは学習をしていくうえでとても非常に大切なことです
生徒を指導していると間違った問題を指摘することがあります
その際に「間違った問題を消して新しく書き直す」という生徒は成績が上がりづらいです
なぜなら最終的に生徒のノートに残ったものは正解した計算式だけで、自分がどこで間違えたのかがわからないからです
成績を上げるためには自分がなぜ間違ったのか、どういったミスをしやすいのかをしっかり受け止め、その上で「自分はこういうミスをしやすいからこういう解き方をしよう」というようになるのです
ですが途中式を書かない、消してしまう生徒はそこの過程を習得できないためいつまで経っても同じミスを繰り返します
そのため成績も上がりません
それを防ぐためには途中式を書き、間違った計算は残したままで、間違えた理由やポイントをノートに付け加える形で記入しましょう
そうすることでテスト前の見直しにも役に立ちます
まとめ:入試対策数学のポイント
香川県公立高校入試数学のポイントを解説してきました
高校入試は一度しかチャンスがありません
そのためにもポイントを押さえて過去問や演習に取り組むことが大切です
- 大問1をとりこぼさない
- 飛ばす問題を決めておく
- 見直す時間を決めておく
また数学の成績が上がらない人は「途中式を書かない」生徒が非常に多いです
途中式を書かないと以下の理由で中々成績が上がりません
- 計算ミスが改善されない
- 見直しがしにくい
- 間違えた理由に気付けない
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