- レギュラス・ブラックって誰?
- RABって何のこと?
- 分霊箱をすり替えた理由

『謎のプリンス』で登場する「RAB」はレギュラス・ブラックのことでシリウス・ブラックの弟でもあります
この記事では、レギュラス・ブラックの生い立ちからRABの正体、分霊箱をすり替えた理由、そして最後の行動までを簡潔にわかりやすく解説します
レギュラス・ブラックとは誰?


ブラック家の末っ子でシリウスの弟
レギュラス・ブラックは純血主義で知られる「ブラック家」の次男です



ハリーの後見人となったシリウス・ブラックの実の弟でもあります
- 1961年生まれ
- 本名:レギュラス・アルクトゥルス・ブラック
- シリウス・ブラックの弟
- 初登場「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」
- スリザリン寮出身
- 1978年頃:死喰い人となる
- 1979年死去
ブラック家は「純血よ永遠なれ」をモットーに掲げる名家でした
家族の価値観に反発したシリウスとは対照的に、レギュラスは若い頃から「良い息子」として扱われていました
狂信的な純血主義者の両親の言うことを信じ、1978年、10代後半で死喰い人となりました



レギュラスは「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」の中で初登場しています
シリウスの家でブラック家の家系図をみながら、シリウスがハリーに説明しています
「両親は狂信的な純血主義者で、ブラック家が事実上王族だと信じていた……愚かな弟は、軟弱にも両親の言うことを信じていた……それが弟だ」 シリウスは家系図の一番下の名前を突き刺すように指差した。 「レギュラス・ブラック」
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
「RAB」とは何か?
『謎のプリンス』の最後、ダンブルドアとハリーがヴォルデモートの分霊箱を破壊するために洞窟に向かいますが、分霊箱のロケットは偽物にすり替えられていました
その中には羊皮紙が入っており、そのメモの書き主が「R.A.B.」でした
これはレギュラス(R)・アルクトゥルス(A)・ブラック(B)の頭文字です
レギュラスは分霊箱をすり替えた際、
闇の帝王へ あなたがこれを読むころには、私はとうに死んでいるでしょう。 しかし、私があなたの秘密を発見したことを知ってほしいのです。 本当の分霊箱は私が盗みました。できるだけ早く破壊するつもりです。 死に直面する私が望むのは、あなたが手ごわい相手に見(まみ)えたそのときに、もう一度死ぬべき存在となることです。
R・A・B
ハリー・ポッターと謎のプリンス
という内容のメモに『R・A・B』と署名して残しました
ハリーはその後、「R・A・B」が誰なのか、そして本物の分霊箱がどこにあるのかを探すことになります
なぜレギュラスは分霊箱を壊したのか?


ヴォルデモートの危険性を知った
レギュラスが死喰い人になった当初、彼は喜んで仕え、ヴォルデモートの理念を信じていました
しかしある時、ヴォルデモートが屋敷しもべ妖精クリーチャーを洞窟に連れていき、分霊箱の実験台として命の危険にさらしたことを知ります
「島に、す――水盆があって、薬で満たされていました。や――闇の帝王は、クリーチャーに飲めと言いました……」 しもべ妖精は全身を震わせていた。 「クリーチャーは飲みました。飲むと、クリーチャーは恐ろしいものを見ました……内臓が焼けました……クリーチャーは、レギュラス坊ちゃまに助けを求めて叫びました。ブラック奥様に、助けてと叫びました。でも、闇の帝王は笑うだけでした……クリーチャーに薬を全部飲み干させました……そして空の水盆にロケットを落として……薬をまた満たしました」 「それから闇の帝王は、クリーチャーを島に残して舟で行ってしまいました……」
クリーチャーはレギュラスが最も大切にしていた存在です
この出来事がきっかけで、レギュラスはヴォルデモートに反旗を翻します
若くして命をかけた決断
ヴォルデモートの真実を知ったレギュラスは、「分霊箱を破壊しなければ魔法界は終わる」と考えます
彼は18歳という若さで、分霊箱の一つであるスリザリンのロケットを入手する計画を立てました
そして、クリーチャーとともに洞窟へ行き、レギュラス自身が水盆の薬を飲み干し、本物の分霊箱と偽物をすり替えます
また、クリーチャーには
- 一人でブラック家に帰ること
- 誰にもこのことを言うな
- ロケットを破壊せよ
と命じ薬を全部飲み干したのです
レギュラスは薬を飲み干した後、湖の亡者に飲み込まれて命を落としてしまいました



若くして命をかけた、静かな英雄でした
レギュラスの最後とその影響
命を落とした状況
レギュラスは洞窟で守りの薬を飲み、衰弱した状態で湖の亡者(インフェリ)に襲われました
自分の死を理解しながらも、クリーチャーだけは生きて帰らせました
兄シリウスは当時、その情報を知らず、「命令に背こうとしてヴォルデモートに殺された」と誤解していました
「弟さんは闇祓いに殺されたの?」ハリーは遠慮がちに聞いた。 「いいや、違う」シリウスが言った。「違う。ヴォルデモートに殺された。というより、ヴォルデモートの命令で殺されたと言ったほうがいいかな。レギュラスはヴォルデモート自身が手を下すには小者すぎた。死んでからわかったことだが、弟はある程度まで入り込んだ後に、命令されて自分がやっていることに恐れをなし、身を引こうとした。まあしかし、ヴォルデモートに辞表を提出するなんていうわけにはいかない。一生涯仕えるか、さもなくば死だ」
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
真実が明かされるのは死の秘宝の時代になってからです
ハリーたちへの影響
レギュラスの残したメモとロケットの存在により、ハリーたちは分霊箱の存在を確信し、破壊へと動き始めます
レギュラスがいなければ、ハリーは分霊箱を探し出せなかった可能性もあります
レギュラスは影の立役者として、物語の後半を大きく動かした人物でした
またレギュラスが命をかけた分霊箱のロケットは
- クリーチャーが持って帰る
- しかし破壊できずブラック家に保管
- マンダンガスに盗まれる
- 魔法省官僚アンブリッジの手に渡ったことを知る
- 魔法省へ潜入
- 本物の分霊箱を手に入れる
- 旅の途中にロンが凍った池の底から取り出したグリフィンドールの剣で破壊
という流れで分霊箱は無事破壊されます
まとめ:RABことレギュラス・ブラックの勇気と最後
レギュラス・ブラックは“シリウスの弟”という枠を超え、若くして魔法界の未来のために命をかけた人物です
死喰い人になりながらも、真実に気づいた瞬間に反旗を翻し、分霊箱を破壊しようと命懸けで行動しました
彼の勇気は、ハリーたちの戦いを大きく前へ進めるきっかけとなりました
静かで知られざる英雄がレギュラス・ブラックです









