- ハリー・ポッターに出てくるケンタウロスってどんな生き物?
- どんなキャラクターがいる?
- ケンタウロスと魔法界の関係は?

ケンタウロスは、上半身が人間、下半身が馬という姿をした種族で禁じられた森に住み、森の中で最も大きな力を持っています
この記事では、ハリー・ポッターに登場するケンタウロスの特徴や性格、物語に登場するキャラクターとその役割をわかりやすく解説します
ハリー・ポッターに登場するケンタウロスとは?


ケンタウロスは、上半身が人間、下半身が馬という姿をした種族です
ホグワーツの近くにある「禁じられた森」に群れで暮らしており、森の中では最も大きな力を持つ存在とされています



その習性は謎に包まれていますが一般にマグルも魔法使いも信じておらず、人間とは一定の距離をとっています
気位の高い孤高の種族で、自分たちはヒト族の召使いでも慰み者でもなく、人間のために働くのは種族を裏切る行為だと考えられています
また、ケンタウロスは魔法の癒し、占い、洋弓、 天文学に精通しており、森の奥深くで星を読み、時に魔法界の運命すら感じ取っています
ケンタウロスはギリシア神話が元ネタであり、ハリーポッターに出てくるケンタウロスとは違い手におえない乱暴者でした
酒や喧嘩や女に目がなく婚礼に招かれたときは、酒乱のケンタウルスたちが女性客に襲いかかり、花嫁をさらおうとして、めでたい席で花婿はじめ出席者と血みどろの戦いを始めてしまいました



中には清く正しく思索にあけくれる学者肌のケンタウルスもいるにはいました
なかでもケイロンというケンタウロスは医術、狩猟、薬草学、天文学に造詣が深く、占星術や占い学の心得もありました
星を読みとる予知力からいって、ハリーポッターに出てくるロナン、ベイン、フィレンツェは ケイロンの血を濃くうけついだケンタウルスではないでしょうか
主要なケンタウロスのキャラクター


フィレンツェ


- 金色の馬体と青い目を持つハンサムなケンタウロス
- 穏健派で、人間と手を組むことも厭わない
- 1巻ではハリーをヴォルデモートから助け、背中に乗せて救出
- 5巻で「占い学」の教授に就任するも、仲間からは「人間に仕える裏切り者」として追放される
「賢者の石」で初登場したケンタウロスで、ケンタウロスの中では必要とあらば人間と手を組んでも構わないと考える穏健派です
1巻「賢者の石」ではヴォルデモートに襲われそうになったハリーを背中に乗せて、安全な所まで運びました
また5巻「不死鳥の騎士団」ではトレローニーが「占い学」の教授職を解雇された際に、 ダンブルドアから頼まれ「占い学」の教授職を引き受けました
しかしこのことが原因で、フィレンツェは周りのケンタウロスから「ヒトの奴隷になり下がった」と罵られ、群れから追放されてしまいました
その後ハグリッドに助けられ、今はホグワーツの11番教室に棲んでいます
6巻では、戻ってきたトレローニーと二人で「占い学」のクラスを分担しましたが、トレローニーからは「あたくしの地位を不当に奪った」と誤解され、「駄馬(だば)」と呼ばれ恨まれています
ダンブルドアには一目置いており、1997年にダンブルドアが亡くなった際は、葬儀に参列し空に向かって弓矢を放ち弔意を表した
ロナン


- 赤毛で栗毛の馬体を持つ、穏やかな性格
- 仲間を制止するなど、冷静で優しい一面を見せる
- 「仔馬(子供)を襲うのは罪だ」と語り、ハリーやハーマイオニーを守った
深く悲しげな声で話し、群れの中では穏健派のケンタウロスです
1巻でフィレンツェがハリーを背中に乗せて安全な場所に運んだときは、非難せずに「フィレンツェは最善と思うことをしているんだと信じている」と擁護しました
5巻では、アンブリッジを森に連れてきたハリーとハーマイオ ニーに腹を立てたケンタウルスの群れが、二人を攻撃しようとしましたが、 ロナンだけは「この子たちは幼い。我々は仔馬を襲わない」と言い、仲間を制止しました
ベイン


- 黒毛で荒々しい性格、攻撃的で人間嫌い
- フィレンツェを「人間の奴隷」と罵る
- アンブリッジを「汚らわしい半獣」と呼んだ人間として激怒し、森の奥へ連れ去った
禁じられた森に棲む荒々しい風貌の黒毛のケンタウルスで顎鬚を生やし、プライドが高く攻撃的な性格です
ケンタウルスはただ予言されたことにだけに関心を持つべきで、人間に仕えるような行為は恥だと考えています
1巻では、ハリーを背中に乗せて安全なところに運んだフィレンツェを怒鳴りつけ、5巻では、ケンタウルスに向かって「汚らわしい半獣」と罵倒したアンブリッジに激怒し、彼女を森の中に連れ去りました



ハリーはフィレンツェの胸を蹴ったのもベインではないかと考えています
マゴリアン


- 群れのリーダー的存在
- 冷静で理性的だが、人間を見下している
- 「我々の知能はおまえたちを凌駕している」とアンブリッジに言い放った
禁じられた森に棲むケンタウルスのリーダー的存在で、栗毛の馬の胴体に、気位の高い頬骨の張った顔と長い黒髪の特徴があります
ケンタウルスの例に漏れず、人間のために働くのは種族を裏切る行為だと考えています
一方で、子供を殺すのは罪悪だと判断する理性も持ち合わせており、森に入り込んだハリーたちを見て、「仔馬を殺すのは恐ろしい罪だ。我々は無垢なものには手出しはしない」と話し、逃がそうとしました
アンブリッジに「ヒトに近い知能」と呼ばれたときは憤慨し、「我々の知能はおまえたちのそれをはるかに凌駕している」と冷たく言い放ちました
魔法界におけるケンタウロスの扱い


魔法界では、ケンタウロスは人間と同じくらいの知性を持ちながら「動物」に分類されています
これは彼ら自身の希望で、「自分たちのことは自分たちで管理する」という誇りからです
- 魔法省には「ケンタウロス担当室」があるが、彼らが利用したことはない
- 魔法省内のジョークで「ケンタウロス室に送られる=クビになる」という意味がある
魔法省の魔法生物規制管理部の動物課には、「ケンタウルス担当室」という部署があるが、ケンタウルスは魔法使いとは別に自分たちのことは自分たちで管理すると宣言しているため、彼らがそこを利用したことはありません
彼らは自分たちの独立を強く重んじ、魔法使いに管理されることを拒否しているのです
まとめ:ハリー・ポッターにおけるケンタウロスの魅力
ハリー・ポッターに登場するケンタウロスは、ただの「半人半馬の生き物」ではありません
誇り高く、星を読み、森を守る知恵を持った存在として描かれています
彼らは人間と協力することもあれば、怒りをあらわにして牙をむくこともあり、その複雑さが物語に奥行きを与えています
特にフィレンツェのように「人間との橋渡し役」となったキャラクターは、ケンタウロスの可能性や矛盾を象徴していると言えるでしょう
ハリー・ポッター作品におけるケンタウロスの立ち位置や登場キャラを知ると、より楽しむことができます