- ピンクの服を着ていた先生は誰?
- あの人は何者でどうしてホグワーツに来たの?
- その後どうなったの?

「ピンクの先生」といえばアンブリッジ先生で、ホグワーツに来てハリーたちと対立し、最終的には禁じられた森でケンタウロスに連れ去られます
この記事では、アンブリッジがどんな人物だったのか、なぜホグワーツにやって来たのか、そしてその後どうなったのかまでわかりやすく解説しています
「ピンクの先生」といえばドローレス・アンブリッジ


ハリー・ポッターシリーズの中で「ピンクの服を着た先生」といえばドローレス・アンブリッジです
彼女は第5作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から登場し、ホグワーツの闇の魔術に対する防衛術の先生として赴任しました
見た目はかわいらしいピンクの服や猫の飾りを身につけていますが、その性格は非常に残酷かつ支配的でハリーたちに理不尽な罰を与えるなど、ハリーたちの敵側の魔法使いです
アンブリッジの経歴と性格
- 本名:ドローレス・ジェーン・アンブリッジ
- 経歴:魔法省で働く上級次官⇒ホグワーツ教授、後に校長となる
- 性格:差別主義者、権力が好き
アンブリッジは魔法省で働く上級次官で、半人間やマグル生まれなど魔法生まれ以外の存在を見下す差別主義者です
外見は“ガマガエルのよう”と描写され、ずんぐりした体に短い首、丸い目が飛び出しており、ピンクの服や猫モチーフの装飾を好むという見た目のキャラが強い人物です



性格は表面上は丁寧で愛想が良いものの内面は冷酷かつ残虐的で、授業で反抗した生徒には「罰則の羽根ペン」を使わせ、自分の血で文字を書かせるという拷問のような罰を与えました
アンブリッジがホグワーツに来た理由


- 表向き:教育水準の改善
- 本来の目的:ダンブルドアとハリー を追放しホグワーツを監視



アンブリッジがホグワーツに派遣されたのは、魔法省の思惑によるものです
当時、ヴォルデモート復活を主張するダンブルドアやハリーを危険視した魔法省は、彼らを監視するためにアンブリッジを送り込みました
吸魂鬼にハリーを襲うよう命令したのもアンブリッジでしたが、魔法省は吸魂鬼にハリー襲撃を命じていないとしらを切りました



その翌月1995年8月30日に 「闇の魔術に対する防衛術」の教授としてホグワーツに派遣されます
表向きの理由は「教育水準が低下したホグワーツを改善する目的」ですが、実際はホグワーツを支配下に置くためのスパイです
そのため生徒の心を教育することには無関心で、ダンブルドアが私設軍団を組織して魔法省と抗争するつもりだという妄想に取り憑かれていたため、授業では防衛術の実技を一切行わず、理論ばかり教えていました
やがて彼女は「高等尋問官」に昇格し、教員の査察を始め、占い学のトレローニーを解雇、ハグリッドを追い出すなど横暴の限りを尽くします
アンブリッジの出演シーン


- 法廷シーン:懲戒尋問に出席
- 闇の魔術対策の授業:実技を禁止
- 高等尋問官としての圧政:教育令を乱発し、学生や教師の自由を奪う
- ダンブルドア軍団の発覚:DA軍団を暴いてダンブルドアを追放
- 禁じられた森での最後:ケンタウルスを侮辱し、連れ去られる
初登場は1995年8月の懲戒尋問の法廷シーンです



このときは尋問官として裁判に出席し、 ハリー襲撃を命じていないとしらを切りました
翌月1995年9月2日 「闇の魔術に対する防衛術」の教授としてホグワーツに派遣されましたが、授業では実技は一切教えず理論中心の授業でした
「防衛呪文を使う?」アンブリッジ先生はちょっと笑って言葉を繰り返した。「まあ、まあ、ミス・グレンジャー。このクラスで、あなたが防衛呪文を使う必要があるような状況が起ころうとは、考えられませんけど?まさか、授業中に襲われるなんて思ってはいないでしょう?」
ハリーポッターと不死鳥の騎士団
9月8日に高等尋問官の肩書きを得るとさっそく教職員の査察を開始し、教科書通りの教育を強要、 個性的な授業を行うトレローニーは問答無用で解雇、ハグリッドには奇襲をかけて追い出しました
1996年4月にはDA(ダンブルドア軍団)の存在が発覚し、 ダンブルドアがその責任をとって逃走すると、念願の校長に就任しました
“何から何まで自分の統制下に置きたい”という欲望があり、尋問官親衛隊という取り巻きグループを結成し、 マルフォイらスリザリン生を隊員にして、生徒の監視を強化しました
それに耐えかねたウィーズリー双子は1996年5月4日に騒動を起こし逃走、その後生徒たちに反乱を起こされましたが、自分の部屋の暖炉を使ったハリーを捕らえることに成功します
しかしハーマイオニーの「ダンブルドアの秘密の武器がある」との言葉を信じて禁じられた森にずかずか踏み入り、ケンタウルスを「汚らわしい半獣」呼ばわりする愚を冒したため、 彼らに森の奥に連れ去られてしまいました
その後アンブリッジはどうなった?
ケンタウルスに連れ去られたアンブリッジは、ダンブルドアに救出されますが、その後ホグワーツから逃げ出します



そこをピーブズに見つかり、杖やチョークを詰め込んだソックスで叩かれながら逃げていきました
ホグワーツを混乱に陥れましたが、 魔法省では何のお咎めも受けず、 その後も省内に在籍し1997年6月にはダンブルドアの葬儀に参列しました
原作者J.K.ローリングは、
アンブリッジは(今も) 元気に魔法省で働いています。 省内に良いコネがあり逮捕されないのです。 彼女のようにいつも体制側についている人たちは、現実社会にも存在しています。 誰が魔法大臣になろうとも、アンブリッジはそこに居座り続けます。 彼女は権力が好きなので、自分に力を与えてくれる側につくのです
ハリーポッター大事典Ⅱ
と語っていました
まとめ:アンブリッジは権力を乱用する“大人の悪”の象徴
アンブリッジは、外見の可愛らしさと裏腹に、支配欲と差別意識に満ちた権力主義者でした
ハリー・ポッターシリーズの中でも、魔法ではなく「制度や立場」で人を支配する怖さを体現した存在です
彼女のような人物は現実社会にも存在することから、魔法界を越えて“現実にもいる悪役”として多くの人の記憶に残っているのです











