- 魔法界における「予言」の仕組み
- ハリーとヴォルデモートに関する予言の内容と意味
- ヴォルデモートが予言の球を狙った理由
- 予言は当たったのか

予言によってヴォルデモートはハリーを自身の最大の敵と認識し、ハリーを殺すことを決めました
この記事では、ハリー・ポッターの「予言」の内容とその意味、予言によってもたらされた結果などをわかりやすく整理しています
ハリー・ポッターにおける「予言」とは何か?
ハリー・ポッターにおける予言とは、未来に起こりうる出来事を示した予言者の言葉のことです
作中では、「予言=必ず起こる運命」として描かれているわけではありません
予言は、ある条件や選択が重なったときに意味を持つ可能性があるものとして扱われています



特に物語の中心となるのが、ハリーとヴォルデモートに関する予言です
この予言があったことで、二人は避けられない宿敵として結びつくことになりました
魔法界での予言の仕組みと特徴
予言は誰が行い、どこで保管されているのか
魔法界には「予言者」と呼ばれるものがいます
ホグワーツの占い学の先生「シビル・トレローニー」は
- 有名な予言者「カッサンドラ・トレローニー」の曾々孫であり
- カッサンドラ以来初めての第二の眼を持っている
とされています
予言者による予言は、魔法省・神秘部の「予言の間」に保管されます
伝説の部屋とされており、 魔法省はこの部屋の存在を認めていませんが、実は予言が保管されています
- 大聖堂のように広く天井の高い部屋
- 棚がぎっしり立ち並ぶ
- 埃っぽい予言のガラス球がたくさん置いてある
- 通路は暗く、部屋の中はとても寒い



ハリーとヴォルデモートに関するトレローニーの予言は、 97列目の棚に置かれていました
予言は、
- ガラスの球の中に記録され
- 当事者本人のみ
完全に聞くことができます
予言は必ず成就するわけではない理由
作中では、すべての予言が現実になるわけではないとはっきり示されています



予言の間には、実現しなかった予言の球も数多く保管されています
つまり予言は、「未来の決定事項」ではありません
- 人がどう行動するかによって
- 結果が変わる可能性があるもの
として描かれています
最も重要な予言|ハリーとヴォルデモートに関する予言



ここではトレローニー先生が語ったハリーとヴォルデモートに関する予言について説明していきます
トレローニー先生が語った予言の内容と意味とは?
1980年に語られた予言の内容は、次の通りです
「闇の 帝王を打ち破る力を持った者が近づいている……七つ目の月が死ぬとき帝王に三度抗った者たちに生まれる······ そして闇の帝王は、その者を自分に比肩する者として印すであろう。しかし彼は、闇の帝王の知らぬ力を持つであろう……一方が他方の手にかかって死なねばならぬ。 なんとなれば、一方が生きるかぎり、 他方は生きられぬ……」



この予言の意味は以下の通りです
- ヴォルデモートを倒す力を持つ者が現れる
- その者は1980年の7月の末に生まれ
- ヴォルデモートに三度抵抗した両親の許に生まれる
- ヴォルデモートはその人物に自分と同等の者として印を与え
- その者はヴォルデモートの知らない力を持つ
- 最後には、どちらかがもう一人を殺さなければならない
- なぜならどちらかが生きているかぎり、もう一人は生き残れないから
この条件に当てはまる子どもは、
- ハリー・ポッター
- ネビル・ロングボトム
の二人でした
しかし、その予言を盗み聞きしていたスネイプは前半を聞いた時点で追い出されてしまい、
- 自分と同等の者として印を与える
- ヴォルデモートの知らない力を持つ
- どちらかが生きているかぎり、もう一人は生き残れない
という後半の部分はヴォルデモートに伝わりませんでした
そのためヴォルデモートは予言の本当の危険性を知らないまま行動することになります
この予言がもたらしたもの
予言の一部しか聞かされなかったヴォルデモートは
- はっきり分かるまで待つ方が賢明であること
- ヴォルデモートの知らない力(=愛)を持つこと
- 襲うことで魔力を移してしまう危険があること
を知らないまま、自分と同じ半純血のハリーを予言の者だと判断し、 彼を殺すことに決めます
そして1981年10月31日、ゴドリックの谷でハリーを襲いました
この行動によって、
- ハリーの両親は命を落とす
- ハリーは生き残り額に傷が残る
- ヴォルデモートの力の一部がハリーに移る
という結果が生まれます
つまりこの予言は、物語そのものの始まりを作った出来事でした
なぜヴォルデモートは予言の内容を再び聞こうとしたのか
復活を果たしたヴォルデモートは、自分がなぜハリーに敗れたのかを知ろうとします
その答えが、予言の全貌を知ることでした
1996年、彼はハリーを利用して予言の間へ誘い出します
しかし、ルシウス・マルフォイの失態により、予言の球は破壊されてしまいました
結果として、ヴォルデモートは最後まで予言を自分の耳で聞くことはできませんでした
印象的なもう一つの予言|アズカバンの囚人で語られた予言
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、トレローニーが突然別人のように予言を語る場面が登場します
「闇の帝王は、友もなく孤独に、朋輩に打ち棄てられて横たわっている。その召使いは十二年間鎖につながれていた。今夜、真夜中になる前、その召使いは自由の身となり、ご主人様の下に馳せ参ずるであろう。闇の帝王は、召使いの手を借り、再び立ち上がるであろう。以前よりさらに偉大に、より恐ろしく。今夜だ……真夜中前……召使いが……そのご主人様の……もとに……馳せ参ずるであろう……」
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
この予言では、
- 闇の帝王の召使いが今夜自由になる
- その者は主人のもとへ戻る
- 闇の帝王は再び力を取り戻す
と語られました
この予言は、当初シリウス・ブラックと思われていましたが、実は
- ピーター・ペティグリューが逃亡し
- ヴォルデモート復活につながる
という形で的中します
重要なのは、トレローニー自身がこの予言を覚えていなかったことです
「あーら、ごめんあそばせ」先生が夢見るように言った。「今日のこの暑さでございましょ……あたくし、ちょっとうとうとと……」 ハリーはその場に突っ立ったままだった。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
この描写から、本物の予言は意識的に行われるものではないと示されています
予言は当たったのか?物語が示した答え
トレローニー先生は
- ハリーとヴォルデモートの予言
- アズカバンの囚人での予言
を結果的に当てました
ダンブルドアが語った「予言と選択」の考え方



ダンブルドアは、予言について次のように語っています
予言が意味を持った(当たった)のは、
- ヴォルデモート自身がそれを信じ
- 行動したから
もし彼が予言を恐れなければ、ハリーは「選ばれし者」にはならなかった可能性もありました
つまり、
- 予言が未来を決めたのではなく
- 行動した者の選択が未来を作った
という考え方です
つまり予言を信じたヴォルデモートの行動によって予言と同じ結果となったのです
予言が意味を持った本当の理由
予言の中で語られていた「闇の帝王の知らない力」とは、愛でした
ヴォルデモートには理解できなかったこの力が、ハリーを守り続けました
そしてハリー自身も
- 予言に縛られるのではなく
- 自分の意志で戦う道を選びます
この選択こそが、予言を「運命」ではなく「物語のテーマ」に変えた理由です
まとめ:ハリー・ポッターにおける予言とは何だったのか
ハリー・ポッターにおける予言とは、未来を決定する言葉ではありませんでした
予言は、
- 人の選択によって
- 意味を持つ可能性を示すもの
でした
- ヴォルデモートは予言を恐れ
- ハリーは自分の意志で立ち向かいました
その違いが、物語の結末を大きく分けたのです








