- ベラトリックス・レストレンジって、どんな人?
- シリウスとの関係
- ベラトリックスの最期
- 「呪いの子」デルフィーニとの関係

ベラトリックスはヴォルデモートに忠誠を誓う死喰い人の1人でシリウスブラックを殺した人物でもあります
この記事では、ベラトリックス・レストレンジの生い立ちやブラック家との関係、登場シーン、そして最期の姿までをわかりやすく解説します
ベラトリックス・レストレンジとは?
ベラトリックス・レストレンジは、ヴォルデモート卿に最も忠実な“死喰い人”のひとりです


- ヴォルデモートに忠実な死喰い人
- ネビルの両親を磔の呪いにかけた
- ヴォルデモート復活まではアズカバンで獄中生活を送る
彼女は戦闘に長け、狂気と誇りを持ってヴォルデモートに仕える魔女でした
彼女の特徴は、純血主義への強烈なこだわりと、他者を苦しめることへの異常な快楽で、その残酷さと忠誠心から、ハリーたちにとって最も恐るべき敵のひとりとなりました
ヴォルデモート失脚後、ネビルの両親を「磔の呪い」にかけたことから裁判で終身刑の判決を受けましたが、退場の際に「闇の帝王は再び立ち上がる」 と演説しました
その後ヴォルデモート復活までの間、アズカバンで獄中生活を送っていました
生い立ちと家系|シリウス・ブラックとの関係は?
- ブラック家の長女
- シリウス・ブラック(従弟)
- 妹ナルシッサ・マルフォイ
(ドラコの母親) - 妹アンドロメダ・トンクス


ベラトリックスは、純血の名門ブラック家の長女として生まれました
妹にはナルシッサ・マルフォイとアンドロメダ・トンクスがいます
従弟にあたるのが、ハリーの後見人となったシリウス・ブラックです
しかし、シリウスが「血を裏切る者」としてブラック家の価値観から離れたため、ベラトリックスは彼を激しく軽蔑していました



シリウス自身も「この魔女は絶対に家族ではない」と語るほど、両者の関係は険悪でした
ベラトリックス自身は同じく純血のロドルファ スレストレンジと結婚しましたが、妹アンドロメダ・トンクスはマグル生まれのテッド・トンクスと結婚したため、純血性を重んじるブラック家から勘当されてしまいます
その後、アンドロメダ・トンクスは娘ニンファドーラ・トンクスを出産します



娘ニンファドーラ・トンクスは不死鳥の騎士団のメンバーとなり、後にリーマス・ルーピンと結婚しています
印象的な登場シーン3選


① シリウス・ブラックを殺害
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、神秘部の戦いにおいてベラトリックスは従弟シリウスと対決します
戦闘の末、シリウスを「死の間のベール」の奥へと落とし、命を奪いました
ハリーが怒りのあまり磔の呪文(クルーシオ)を彼女に当てますが、苦しみはほとんど持続せず失敗に終わります
ベラトリックスは嘲笑しながらその理由をこんなふうに説明しています
「本気になる必要があるんだ、ポッター!苦しめようと本気でそう思わなきゃ――それを楽しまなくちゃ――まっとうな怒りじゃ、そう長くは私を苦しめられないよ――」
ハリーポッターと不死鳥の騎士団 ベラトリックス・レストレンジ
磔の呪文は唱える者にとっても受ける者にとっても悪質な魔法であるため、この呪文を使うためには混じりけのない悪意をむき出しにしなくてはいけません
この言葉は、彼女の残虐さと異常な精神性を象徴しています
② マルフォイ邸での拷問シーン
『ハリー・ポッターと死の秘宝』では、マルフォイ邸で捕らえたハーマイオニーを磔の呪文で拷問します
さらにハーマイオニーの腕に「穢れた血」と刻みつけるという狂気の行動を取ります
おまえは嘘をついている、『穢れた血』め、私にはわかるんだ!おまえたちはグリンゴッツの私の金庫に入ったんだろう!本当のことを言え、本当のことを!ほかには何を盗んだ?ほかに何を手に入れたんだ?本当のことを言え。さもないと、いいか、この小刀で切り刻んでやるよ!ほかに何を盗んだ?答えろ!クルーシオ!苦しめ!
ハリーポッターと死の秘宝 ベラトリックス・レストレンジ
その後ドビー、ハリー、ロンたちが助けにきて、ドビーの姿くらましで逃げ出す瞬間、ベラトリックスはドビーめがけてナイフを投げつけます
その際、ナイフも姿くらましに巻き込まれドビーの胸に命中し死亡してしまいます
③ ホグワーツ最終決戦での最期
最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝』のクライマックス、ホグワーツの戦いでベラトリックスはニンファドーラ・トンクス(実の姪)を殺害し、最後までヴォルデモート側として戦いました
その後、ジニー・ウィーズリーも殺害しようとしたことがきっかけで、母モリー・ウィーズリーと一騎打ちになります
最後、モリーの怒りに満ちた呪文がベラトリックスの胸を貫き、彼女は絶命します
「私がおまえを殺してしまったら、子どもたちはどうなるだろうね?ママが、フレディちゃんとおんなじようにいなくなったら?」
「おまえなんかに――二度と――私の――子どもたちに――手を――触れさせて――なるものか!」
ハリーポッターと死の秘宝
「呪いの子」に登場するデルフィーニとの関係
舞台版『ハリー・ポッターと呪いの子』では、ベラトリックスとヴォルデモートの間に娘・デルフィーニがいたことが明かされます
デルフィーニは両親の死後に密かに育てられ、のちにヴォルデモート復活を企む存在として登場します
ベラトリックスが生涯をかけて仕えた“主”との間に子をもうけたという設定は、彼女の狂信的な愛情と歪んだ忠誠心を象徴しています
まとめ|ベラトリックスは“恐ろしくも魅力的な悪の象徴”
ベラトリックス・レストレンジは、「狂気・忠誠・純血主義」を体現した存在であり、ヴォルデモートが掲げた“恐怖による支配”の象徴そのものでした



その一方で、圧倒的なカリスマ性と誇り高さを持ち合わせ、読者や観客の記憶に強烈な印象を残しています
ベラトリックスは、恐怖と忠誠に生き、愛と理性を失った“最も危うい魔女”だったのです












