- ディーン・トーマスって、どんなキャラ?
- ハリーたちとの関係は?
- 主な出演シーンは?

ディーン・トーマスはグリフィンドールの同級生で、ダンブルドア軍団にも所属していました。また一時期ジニーとも付き合っていた人物です。
この記事では、ディーン・トーマスの生い立ちや性格、ハリーたちとの関係、そして物語のラストやその後についてまで、シンプルにまとめています
ディーン・トーマスはグリフィンドールの同級生


ディーン・トーマスは、ハリー・ポッターと同じグリフィンドール寮に所属する同級生です



ハリーやロンと同じ寝室で、親友はシェイマス・フィネガンです
黒人のロンドン出身で、サッカーチーム「ウェストハム・ユナイテッド」の熱狂的ファンとしても知られています
グリフィンドールの仲間の中では落ち着いた性格で、ルームメイトの中でも常に冷静に物事を見ている存在として描かれています
5年生のときには、ハリーを信じて最初から「ダンブルドア軍団(D.A.)」に参加。勇敢で誠実なグリフィンドール生の一人です
ディーン・トーマスの外見についての記述は『賢者の石』イギリス版にはなく、アメリカ版でのみ(「組分け帽子」の章で)描かれています(1行のみ)
『賢者の石』の映画版のキャスティングの際、作者JKローリングは監督のクリスに「ディーンは黒人のロンドンっ子です」と伝えたそうです
ディーンの生い立ちと家族


ディーンはマグルの母親と継父のもとで育ち、父親の違う弟や妹と幸せに暮らしていました
実の父親は魔法使いで、彼がまだ幼い頃家族を捨てていました
しかし、ディーンと母親は実の父親が魔法使いであったことを知りませんでした



そのためディーンはずっと自分は純粋なマグルだと考えていました
彼にホグワーツの入学通知が届いたときに、母親はディーンの実の父親が魔法使いだったのだろうかと考えましたが、真相はわからずじまいでした
実はディーンの父親は死喰い人として仲間になることを拒絶してヴォルデモートに殺されたのですが、妻を守るために魔法使いであることを最後まで明かしませんでした



作者JKローリングによると、ディーンは在学中にこの事実を発見することになっていたそうですが、本誌にとってより重要なネビルの話の方を優先したとのことです
ハリーたちとの関係と恋愛エピソード


ディーンは、ハリーやロンと寝室が同じであり、グリフィンドールの仲間として関係を築いていました



特に同室のシェーマス・フィネガンとは親友で、談話室でよく一緒に登場します
恋愛においては5年生の終わり頃から、ロンの妹であるジニー・ウィーズリーと交際をスタートしたことが有名なエピソードです
2人はホグズミードでデートをしたり、談話室でキスをするなどラブラブな様子を見せていました
しかし、マクラーゲンがハリーにブラッチャーを叩きつけたことをディーンが笑ったりしたことなどから亀裂が生じ、 グリフィンドールの肖像画の穴を通るときにディーンがいつも助けようとした、といったたわいのない理由で別れてしまいました



その後ジニーはハリーと結ばれます
ディーンは未練を見せる場面もありましたが、最後までハリーの仲間として立ち続けました
ディーンの主な出演シーン
ディーンは脇役ながら、シリーズを通して登場しています


- 『炎のゴブレット』:絵の上手さを活かして、ハリー応援の旗を作成
- 『不死鳥の騎士団』:ハリーを信じてD.A.に初期から参加
- 『謎のプリンス』:ジニーと恋人関係になる
- 『死の秘宝』:魔法省がヴォルデモートに支配された後、逃亡生活を送る
炎のゴブレットではハリーが第一の課題をクリアした際に得意の絵を描いていました
まさに、そのとおりだった。グリフィンドールの談話室に入ると、歓声と叫び声が再び爆発した。山のようなケーキ、大瓶入りのかぼちゃジュースやバタービールが、どこもかしこもびっしりだった。リー・ジョーダンが「ドクター・フィリバスターのヒヤヒヤ花火」を破裂させたあとだったので、周り中に星や火花が散っていた。絵の上手なディーン・トーマスが、見事な新しい旗を何枚か作っていたが、そのほとんどがファイアボルトでホーンテールの頭上をブンブン飛び回るハリーを描いていた。ほんの二、三枚だけが、頭に火がついたセドリックの絵だった。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
また、1997年(死の秘宝)ではヴォルデモート卿が魔法省を支配したためディーンは危険にさらされます
魔法省を制圧した死喰い人勢力はマグル生まれを逮捕、監禁しようとします(=人さらい)
彼は半純血でしたが魔法族の血筋を証明する手立てがなかったために、人さらいから逃れて逃亡生活を送るため学校生活7年目に姿を消しました



逃亡中のディーンは、以下の人物たちと行動を共にしていました
- テッド・トンクス(マグル生まれ、トンクスの父)
- グリップフック(ゴブリン)
やがて人さらいに捕まりマルフォイの館に監禁されますが、そこで同様に捕まったハリーたちと出くわしともに脱出します
捕まった三人は名前を聞かれた。三人はそれぞれ偽名を名乗る。ハリーはダドリーの名を、ロンは結婚式の時のハリーの仮の名前だったバーニー・ウィーズリーを、ハーマイオニーはパーシーのガールフレンドだったペネロピー・クリアウォーターを。
三人のほかに、もうひとり縛られているのがわかった。そのひとりが「ハリーか?」と小声で話しかけてきた。放送で逃亡中と報告されていたディーン・トーマスだった。
ハリーたちを捕らえたのは賞金稼ぎの人さらいで、ホグワーツに登校していない生徒を探して捕まえているのだと、ディーンが教えてくれた。「ひと晩にしては悪くない上がりだ」とグレイバックが喜ぶ。「穢れた血がひとり、逃亡中の小鬼がひとり、学校を怠けているやつが三人」と言っている。まだ三人の正体がわかっていないのに「穢れた血」といっているのは誰のことだろう? ディーンをマグル生まれと認識しているのだろうか。
ハリーポッターと死の秘宝



映画版ではこの部分はカットされており、ディーンは監禁はされていませんでした
その後ホグワーツの戦いに参加するためホグワーツ魔法魔術学校に戻り、激しい呪文の飛び交う中でも倒れず、最後まで戦い抜きました
完結後のディーンについては描かれておらず詳細は不明となっております
まとめ
ディーン・トーマスは、派手ではないけれど確かな存在感を持つ人物です
- 落ち着いた性格で、ハリーたちの信頼を集める
- 勇気を持ってD.A.に参加
- 困難な状況でも仲間を裏切らなかった
映画版では省略されているシーンも多いですが、ハリー・ポッターの物語に静かな深みを与えるキャラクターの一人と言えるでしょう