- ファンタビとハリポタのつながり
- ファンタスティック・ビーストとハリーポッターの時系列

『ファンタスティックビースト』はハリーポッター作品より前の出来事でハリーポッターシリーズとの繋がりもあります
この記事では、ファンタビとハリポタがどのようにつながっているのか、主人公ニュートとハリーの共通点や違い、時系列を、わかりやすく解説します
ハリーポッターシリーズとファンタビとの繋がり
「ハリーポッター」と「ファンタスティック・ビースト」は、同じ魔法界の物語ですが、時代が少し異なります
先に発表されたのはハリーポッターですが、ファンタスティックビーストはハリーポッターの時代よりも更に前の時代の話です



ハリーポッターに出てきたキャラクターともつながっており、ファンタビを知るとハリーポッターの世界がもっと深く楽しめるようになります


①ニュートとルーナは孫の関係
ハリーポッターシリーズ後半から登場した『ルーナ・ラブグッド』はファンタビの主人公『ニュート』の孫であるロルフ・スキャマンダーと結婚しました
ルーナは、ニュートの義理の孫娘になったのです
ルーナも夫のロルフも魔法動物学者であり、夫婦で「おかしな魔法動物を探して世界を駆け回っている」そうです



魔法動物が大好きで変わり者と言われていたルーナのことを考えるとうなずけますよね
J・K・ローリングはルーナについて聞かれたとき、「ルーナは新種の魔法動物をたくさん発見し、分類したのよ(それでも、しわしわ角スノーカックは見つけられず、父親が作りだした架空の動物なのかもしれない、という考えを受け入れるしかなかったの)」と答えています
②ニュートの著書が教科書リストに出ていた
ニュート・スキャマンダーは1927年に「幻の動物とその生息地」を出版しました
その著書が『ハリーポッターと賢者の石』の序盤でハグリッドと一緒に学用品を揃えるための教科書リストに載っていました
また他にもハリーポッターシリーズでニュートが登場していたシーンもあり、ハリーポッターとファンタビのつながりを感じることができます
③グリンデルバルトが賢者の石に登場していた
実は「ハリー・ポッターと賢者の石』で、すでにグリンデルバルトの名前が登場していました
ハリー・ポッターが人生で初めて蛙チョコを食べたとき、ハリーのチョコのおまけにはダンブルドアのカードが入っており、そのカードには「特に、1945年、黒い魔法使いグリンデルバルドを破ったことなどで有名」と書かれていました



しかし、それ以降は『ハリー・ポッターと死の秘宝』までグリンデルバルドの名前はでてきていません
④グリンデルバルトはヴォルデモートに殺される
先ほどの賢者の石以降、ずっと登場していなかったグリンデルバルトですが、『ハリーポッターと死の秘宝 part1』で再登場します
死の秘宝ではグリンデルバルトはヌルメンガード城の最上階に幽閉されていました
ヴォルデモートはグリンデルバルトに会いに行き杖の居場所を聞きましたが、その際にヴォルデモートに殺されました



正直、ハリーポッターシリーズでは一瞬の出来事なので、まさかファンタビの主要人物だと思っていなかった人も多いのではないでしょうか
実はここでのグリンデルバルトの行動は原作と映画で全く異なります
- 原作:ヴォルデモートに杖の居場所を断固として教えなかった
- 映画:ヴォルデモートに杖のありかを教える
どちらにせよグリンデルバルトはヴォルデモートに殺されてしまいますが、ここでの行動はグリンデルバルトの想いを感じることができます



ファンタビでは元々グリンデルバルトがニワトコの杖を持っていましたが、1945年の決闘後、ダンブルドアが次のニワトコの杖の持ち主になりました
- 幽閉後グリンデルバルドは自分の行いを考え直していた
- ヴォルデモートが死の秘宝を手に入れるのを阻止したかった
- ダンブルドアへの愛が続いていた
ヌルメンガード城で幽閉されていた50年の間に、グリンデルバルドは自分の行いを考え直していた、とも言われています
ヴォルデモートが死の秘宝を手に入れるのを阻止することで、少しでも自分の犯した罪を償おうとしたのかもしれません
これについてはハリーは「グリンデルバルドは、ヴォルデモートにダンブルドアの墓を荒らされないために、杖の在処を明かさなかったのかもしれないと」と語っていました
もしそれが本当なら、壮絶な戦いを経てもなお、グリンデルバルドはかつての友に愛情や尊敬を抱いていたのかもしれません
⑤ナギニの正体
ハリーポッターシリーズでナギニはヴォルデモート卿の側近であり、分霊箱の一つでした



つまり、ヴォルデモートの魂の一部が宿っていた存在です
実はその正体が“もとは人間の女性だった”とファンタビでは明かされます
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、ナギニは“マレディクタス”という呪いを受けた女性として登場します
この「血の呪い」は代々女性に受け継がれ、やがて本人が完全に動物の姿から戻れなくなってしまう、という悲しい運命を背負ったものでした
つまり、ナギニは呪いによって蛇になった人間だったのです
こうして見ると、ナギニは「魔法界の悲劇そのもの」を象徴している存在とも言えます
人間でありながら呪いに囚われ、闇の魔法使いの道具として生きるしかなかった正体が『ナギニ』でした
ファンタビでの登場は、ハリーポッターで描かれた“終わり”へとつながる“始まり”だったのです
⑥ティナとクイニーの親戚
ハリーポッターシリーズには、ティナとクイニーの親戚「アンソニー・ゴールドスタイン」という人物が登場します



ティナとクイニーの本名はティナ・ゴールドスタイン、クイニー・ゴールドスタインです
アンソニーは、ダンブルドア軍団のメンバーで、ホグワーツのレイブンクロー寮の生徒でした
一方で親戚のポーペンティナとクイニーはホグワーツではなくイルヴァーモーニー魔法魔術学校に通っていました
J.K.ローリングは、苗字が同じ登場人物について、こんなツイートをしています
「ティナとクイニーが姉妹だということはみんな知っているけど、ふたりの苗字がゴールドスタインだってことにはなかなか気付かないのよね」



ローリングによると、ティナたち姉妹とアンソニーの関係は、遠い親戚だそうです
紹介した部分以外にも賢者の石で登場した『ニコラス・フラメル』がファンタビに登場したりとたくさんのつながりを見つけることができます
ファンタビとハリーポッターシリーズの時系列
ファンタビはハリーポッターの物語から約60~70年前の1926年頃を舞台にした作品です



実はヴォルデモートが孤児院で産まれたのも1926年です
ファンタビ1作目の舞台は1926年、2作目が1927年、3作目が1932年の時代設定となっており、ハリーポッターシリーズは1991年9月、ハリーたちがホグワーツに入学するところから始まります


- 1926年:「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(1作目)」
- 1927年:「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2作目)」
- 1932年:「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(3作目)」
約60-70年後(ハリーポッター作品)
- 1991年:「ハリーポッターと賢者の石(1作目)」
- 1998年:「ハリーポッターと死の秘宝(最終作)」
約20年後(呪いの子)
- 2017年:ハリーの息子アルバス・セブルス・ポッターがホグワーツに入学
- 2020年:デルフィーニがヴォルデモートの復活を企む
まとめ:ファンタビの世界はハリポタの世界へ続いている
ファンタビとハリポタは繋がっている部分が多く、ファンタビを観ることでハリポタの世界を、ハリポタを観ることでハリポタの世界をより深く楽しめるようになっています
ハリーポッターシリーズではあまりスポットが当たっていなかった人物とのつながりも知ることができ、何度読んでも観ても楽しめる作品です