- 空飛ぶ車が出てきたシーン(3つ)
- 空飛ぶ車が何者なのか
- 空飛ぶ車の物語内での役割

空飛ぶ車は『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に登場し、
・ダーズリー家からの救出
・ホグワーツへ向かう
・禁じられた森からの脱出
と大きく3つのシーンがあります
この記事では、ハリー・ポッターに登場する「空飛ぶ車」のシーンを整理しながら、それぞれの場面で何が起きていたのかを、わかりやすく解説します
ハリー・ポッターの「空飛ぶ車」のシーンはどんな場面?
「空飛ぶ車」は、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に登場します
- ダーズリー家からハリーを救出する場面
- 空を飛んでホグワーツへ向かう場面
- 禁じられた森でハリーとロンを救う場面
単なる移動手段ではなく、物語の節目ごとに重要な役割を果たしています
シーン① 空飛ぶ車が初登場するダーズリー家からの救出
最初の登場は、ハリーをダーズリー家から助ける手段として登場しました
夏休み中のハリーは、いつものようにダーズリー家で過ごしていましたが、この年はいつも以上にひどい扱いを受けていました
ドビーの仕業によりハリーは自分の部屋に閉じ込められていました
そんな絶望的な状況の中、夜中に突然現れたのが、空に浮かぶ一台の車でした
乗っていたのはロンと双子のフレッド、ジョージで、彼らは空飛ぶ車を使って、窓からハリーを救い出します
なぜハリーはダーズリー家で閉じ込められていたのか
ドビーはハリーを危険から遠ざけるため、ホグワーツへ戻らせないように行動します
ドビーの妨害により、
- ハリー宛ての手紙は届かない
- ドビーの魔法によりダーズリー家を怒らせる
- 魔法界にはハリーが魔法を使ったと勘違いされる
という状況に陥っていました
さらに、大事な商談をめちゃくちゃにされ、怒ったバーノンはハリーをホグワーツに行かせないよう部屋の窓に鉄格子を取り付け、外出できないようにしました
この状況が、ロンたちが強引な方法で迎えに来る理由につながっています
このシーンで空飛ぶ車が果たした役割
この場面での空飛ぶ車の役割は、「ハリーを理不尽な状況から救い出すための手段」です
まだ物語序盤ということもあり、空飛ぶ車は深い意味を持つ存在ではありませんが、
- 大人に頼れない子どもたちが
- 自分たちの判断で
- ルールぎりぎりの方法を選ぶ
という点を強く印象づけます
空飛ぶ車は、この時点では友情と行動力の象徴として描かれており、後のシーンへとつながる「始まりの存在」となっています
シーン② 空飛ぶ車でホグワーツへ向かう場面
2回目の登場では、ハリーとロンがホグワーツへ向かう移動手段として登場します
キングズ・クロス駅に到着したハリーとロンは、ホグワーツ特急に乗るため9と3/4番線へ向かいます
しかし、なぜか二人だけが壁を通り抜けることができず、目の前で汽車は発車してしまいました
親たちの姿も見えず、その場に取り残されてしまったハリーとロン
学校へ行く手段を失った二人が思いついたのが、空飛ぶ車でホグワーツまで向かうという方法でした
こうして、空飛ぶ車は「救出の道具」から、問題行動の象徴へと役割を変えていきます
なぜハリーとロンは空飛ぶ車でホグワーツへ向かったのか
ハリーとロンが9と3/4番線に入れなかった原因は、屋敷しもべ妖精ドビーにありました
ドビーはハリーを危険から守るため、入口を魔法で封鎖していたのです
その事情を知らない二人は、
- 汽車に乗り遅れた
- 親もすぐ戻ってこない
- このままでは学校に行けない
という状況に追い込まれ、空飛ぶ車という選択肢に頼ることになります
なぜ別の方法ではなく空飛ぶ車を使ったのか



理由はとても単純でした
- すでに使える魔法の車があった
- 時間がなく、他の案を考える余裕がなかった
- 「学校に行かなければ」という焦りがあった
原作でも、この切迫した空気が会話から伝わってきます
ロンは緊張していた。「どうする? パパとママが戻ってくるまでどのどのぐらいかかるかわからないし」 見回すと、まだこちらを見ている人がいる。たぶん、ヘドウィグがギャーギャー喚き続けているせいだ。 「ここを出たほうがよさそうだ。車のそばで待とう。ここは人目につきすぎるし――」とハリーが言った。 「ハリー!」ロンが目を輝かせた。「車だよ!」 「車がどうかした?」 「ホグワーツまで車で飛んでいけるよ」
ハリー・ポッターと秘密の部屋
この一言が示す通り、二人は深く考えた末の判断ではなく、目の前にある手段に飛びついただけだったのです
この行動は正しかったのか、作中での評価は?
結論から言うと、この行動は明確に間違いでした
空飛ぶ車を使った結果、
- 多くのマグルに目撃される
- 暴れ柳に激突する
- ロンの杖が折れる
- アーサー・ウィーズリーが罰金を科される
と、深刻な問題を引き起こします



ハリーとロンは退学こそ免れたものの、ダンブルドアから厳しい警告を受けました
「でも、僕たちを退校処分になさるんでしょう?」とロンが言った。 ハリーは急いでダンブルドアの顔を見た。 「ミスター・ウィーズリー、今日というわけではない。しかし、君たちのやったことの重大さについては、はっきりと二人に言っておかねばのう。今晩二人のご家族に、わしから手紙を書こう。それに、二人には警告しておかねばならんが、今後またこのようなことがあれば、わしとしても、二人を退学にせざるをえんのでな」
ハリー・ポッターと秘密の部屋
この場面で空飛ぶ車は、「助けになる存在」ではなく、「未熟さを象徴する存在」として描かれているのです
シーン③ 禁じられた森で再び現れる空飛ぶ車
三回目の登場は物語の終盤、禁じられた森からの脱出の際に出てきます
ハリーとロンは秘密の部屋の手がかりを求めて、禁じられた森へ足を踏み入れます
巨大な蜘蛛アラゴグに話を聞くことには成功しますが、その直後、無数の蜘蛛たちに襲われ、二人は絶体絶命の状況に陥ります
必死に逃げ場を探す中、突然現れたのが、かつて暴れ柳に突っ込んだあの空飛ぶ車でした
この場面で空飛ぶ車は、ハリーとロンを乗せて森の外へと走り去り、二人を蜘蛛の群れから救い出しました
なぜ車はひとりでに森へ戻ってきたのか



空飛ぶ車が禁じられた森に現れた理由は、作中でははっきりとは語られていません
しかし、これまでの描写から、この車がある程度の自我のようなものを持っていることは分かります
- 暴れ柳に突っ込んだあと、勝手に森へ逃げた
- 人の言うことをあまり聞かない
- 必要な場面で再び姿を現す
こうした点から、空飛ぶ車は「単なる乗り物」ではなく、自分の意思で動く存在として描かれているのです
蜘蛛から逃げる場面で車が果たした役割



このシーンでの空飛ぶ車の役割は、はっきりしています
それは、ハリーとロンを命の危険から救うことです
シーン②では問題を引き起こした存在だった空飛ぶ車が、ここでは一転して、二人を助ける「頼れる存在」として登場します
- クラクションで蜘蛛を蹴散らす
- ドアを開けて乗せる
- 自動運転で森を脱出する
大人の助けが期待できない状況で、かつて自分たちが乗っていた車に救われるという展開は、読者に強い印象を残します
完全に“意思を持つ存在”です
このシーンが示す空飛ぶ車の「変化」
この3つ目のシーンで、空飛ぶ車の役割は大きく変化します
- シーン①:ハリーを理不尽な環境から救う存在
- シーン②:未熟な判断によって問題を引き起こす存在
- シーン③:危機から救い出す存在
同じ空飛ぶ車でありながら、物語の中で果たす役割はまったく異なっています
この変化は、ハリーとロン自身の立場や成長を際立たせるための演出とも言えます
空飛ぶ車は、物語を動かすための小道具ではなく、二人の成長を映し出す象徴的な存在として描かれているのです
空飛ぶ車とは何者なのか?


- 車種:トルコ石色のフォード・アングリア
- 持ち主:アーサー・ウィーズリー
ハリー・ポッターに登場する空飛ぶ車は、正式にはウィーズリー家のフォード・アングリアで、ロンの父、アーサー・ウィーズリーが持ち主です
マグルの道具に強い興味を持つアーサーが、買ってきた車に魔法をかけたことで、空を飛び、透明になる機能を持つようになりました
アーサーは魔法による改造で、
- 飛行機能
- 透明ブースター
- トランク拡張魔法
という機能をつけたため空飛ぶ車となりました
学校外で魔法を使ってはいけない規則がありますが、空飛ぶ車でハリーを迎えに来たロンは魔法は使っていないと主張します
「あぁ、これは違うよ。パパのなんだ。借りただけさ。僕たちが魔法をかけたわけじゃない。」
ハリー・ポッターと秘密の部屋
ただし、この改造は魔法界ではかなり問題のある行為です
魔法省は「マグルに魔法の存在を知られてはいけない」という原則を厳しく守っており、空飛ぶ車はそのルールに真っ向から反しています
アーサー自身がその法律を作ったため法律の抜け穴を使って家で改造をしていたのです
「法律というのは知ってのとおり、抜け穴があって……その車を飛ばすつもりがなければ、その車がたとえ飛ぶ能力を持っていたとしても、それだけでは――」 「アーサー・ウィーズリー。あなたが法律を作った時に、しっかりと抜け穴を書き込んだんでしょう!」ウィーズリー夫人が声を張り上げた。
ハリー・ポッターと秘密の部屋
実際、ハリーとロンが空飛ぶ車でホグワーツへ向かった際、多くのマグルに目撃されてしまいました
- 空を飛ぶ車を見た人が新聞に投稿する
- 写真付きで報告される
- 魔法省が後処理に追われる
この事件により、車の持ち主であるアーサー・ウィーズリーは罰金を科され、厳重注意を受けました
だからこそ、作中ではトラブルの象徴として描かれ、ハリーとロンが叱られる原因にもなっています
まとめ:空飛ぶ車は3つの場面で役割が変わる象徴だった
3つのシーンで、空飛ぶ車の立場は変化します
- 人が操縦する“救出用の車”
- 無謀な選択の結果を背負う“問題の象徴”
- 自分の意思で動く“救い手”
この変化が、物語をより印象的にしています
3場面を通して見ると、二人の立場が変化しています
- 助けられる側
- 無謀な判断をする側
- 危機を乗り越える側
失敗を叱られ、それでも前に進む姿が描かれています









