- ハリー・ポッターに出てくる「ゴブリン」って、誰が演じているの?
- ゴブリンはすごく小さいけれど、俳優さん自身が小さいの?それともCG?
- 同じ俳優さんがほかの役もやっているって本当?

ゴブリンは小人症である俳優さんが演じており、フリットウィック先生とグリップフックの二役を担っているんです
この記事では、ハリー・ポッターに登場するゴブリン役の俳優や、その撮影方法などをわかりやすくまとめました
ハリー・ポッターのゴブリン役は誰?
ハリーポッターシリーズに登場するゴブリン役は主に小人症の俳優によって演じられています


ワーウィック・デイヴィス(グリップフック、フリットウィック)
代表的なのが、ワーウィック・デイヴィスさんで、グリンゴッツ魔法銀行に勤めるゴブリン、「グリップフック」という役を演じていました
- 1970年生まれ、イギリス人
- 身長107cm
- 役:グリップフック(1巻では声のみ)、フリットウィック教授
1970年生まれのイギリス人俳優で、身長107cm、非常に珍しい脊椎骨端異形成症(SED)という小人症を持っています
1981年、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』のウィケット・W・ウォリックの役でデビューしています
彼は『ハリー・ポッター』シリーズ全8作品に出演しており、ホグワーツの呪文学の先生フィリウス・フリットウィック教授役も兼任していました


ワーウィック・デイヴィスは俳優としてだけでなく、小人症の俳優を専門にマネジメントする事務所「Willow Management」の社長でもあります



グリンゴッツ銀行にゴブリン役で大勢の小人が出てきますが、大部分をワーウィック・デイヴィスさんの事務所が手配しているそうです
ワーウィック・デイヴィスさんは2027年に放送予定のハリーポッターのドラマにもフリットウィック先生役として続投することが発表されました
映画版では、フリットウィック先生とグリップフックの二役を演じていましたが、ドラマ版ではフリットウィック先生役のみの出演だそうです
グリンゴッツ魔法銀行で働くゴブリンのグリップフック役には『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』にも出演したリー・ギルさんが起用されました
ヴァーン・トロイヤー(賢者の石でのグリップフック)
グリップフックはワーウィック・デイヴィスさんが演じていたといいましたが、実は第一作(賢者の石)では別の俳優さん「ヴァーン・トロイヤー」さんが演じていました


ヴァーン・トロイヤーさんは『オースティン・パワーズ』シリーズのミニ・ミー役でブレイクしたアメリカ人俳優です
原作者J.K.ローリングはイギリスやアイルランド出身の俳優が演じることにこだわっていましたが、ヴァーンさんはアメリカ人でした
この例外的なキャスティングは、『オースティン・パワーズ』シリーズの大ファンだった原作者の強い要望で実現したものでした
しかしアメリカ訛りを消すために、声は二作目以降演じることになるワーウィック・デイヴィスさんが吹き替えました
結局、第2作以降、ヴァーンさんは降板し、声優を担っていたワーウィック・デイヴィスさんが引き継ぐことになりました



一つの役にふたりの俳優(役と声優)を使う手間や彼がアルコール依存症を抱えてトラブルが多かったことも原因といわれています
ヴァーンさんはシリーズを離れた後も仕事を続けながらアルコール依存症の克服を目指していましたが、2018年に49歳の若さでこの世を去りました
ポール・グラント


第1作に登場したゴブリン役で出ています
ポールさんは2023年3月16日にロンドンの駅で倒れ、脳死と診断されました
その後、3月20日に死亡が確認されています
ゴブリンを演じるための工夫


ゴブリンは単に身長が小さい俳優を起用するだけではなく、特殊メイクや衣装によってリアルに表現されています
ゴブリンの顔は一つ一つ異なる被り物のマスクや特殊メイクを行っており、グリンゴッツ銀行での撮影では約40種類ものゴブリンのマスクが用意されました
また顔だけでなく手やカツラも個別に作成していたため非常に手間がかかっているのです
まとめ|ゴブリン役の秘密を知ると作品がもっと面白くなる
ハリー・ポッターのゴブリンたちは、ただの小さな存在ではありません
彼らは実際に小人症の俳優たちによって命を吹き込まれ、特殊メイクや声の工夫によって表現されています
特にワーウィック・デイヴィスは、全8作品に登場し、重要な役を兼任しており、ハリーポッタードラマでも続投が決定しています



ドラマでの出演も楽しみですね