- ムーディはいつから偽物だったの?
- 偽物の正体って誰?どうしてムーディに化けていたの?
- 本物のムーディはその間どこにいたの?

ムーディの偽物の正体はヴォルデモートの忠実な部下「バーティ・クラウチ・ジュニア」でヴォルデモートを復活させるために化けていました
この記事では、ムーディ偽物が誰で、どんな目的で化けていたのかをわかりやすく解説します
ムーディはいつから偽物だった?
ムーディが偽物だったのは、物語冒頭の『炎のゴブレット』4年目の新学期が始まる前からです
つまり、ムーディの初登場時にはすでに本物ではありませんでした
本物のムーディは新学期前に襲撃され、誘拐されています
その後、彼を襲ったバーティ・クラウチ・ジュニアがポリジュース薬でムーディに変身し、ホグワーツに赴任していました
彼はそのまま1年間「闇の魔術に対する防衛術」の教師として活動していたのです
ムーディに化けていたのはクラウチ・ジュニア ― ヴォルデモートの忠実な部下
ムーディに化けていたのは、バーティ・クラウチ・ジュニア(バーテミウス・クラウチ・ジュニア)です





彼はかつて闇の帝王ヴォルデモートに仕えていた死喰い人(デスイーター)の一人でした
クラウチ・ジュニアは魔法省の高官である父バーテミウス・クラウチの息子でもあります
- 闇の忠実な信奉者
- アズカバンに投獄後、母親と入れ替わる形で脱獄
- ムーディに化けて潜入
第一次魔法戦争末期の1981年にヴォルデモート卿が最初の破滅を迎えると、魔法省に逮捕されアズカバンに送られました
その後、母クラウチ夫人はバーティをアズカバンから脱獄させようとポリジュース薬を飲み、自分とバーティの交換に成功しました



彼はアズカバンを脱獄した最初の人物になりました
身代わりになった母クラウチ夫人はその後間も無く亡くなり、「バーティ・クラウチ・ジュニア」として埋葬されました
クラウチ・ジュニアは家に戻りますが、息子が再び公の場に姿を表すことをおそれた父は息子に服従の呪文を使い、常に息子を透明マントの下に隠していました
クラウチ・ジュニアは屋敷しもべ妖精のウィンキーと同伴する形で1994年クィディッチ・ワールドカップを観戦し、試合の最中で父親にかけられた服従の呪文の影響から抜け出すことに成功します
ワールドカップが終わり、死喰い人によるキャンプ場への襲撃の最中、バーティは天高く闇の印を刻みヴォルデモートへの忠誠を誓いました
その後、再度父によって服従の呪文をかけられますが、クラウチ・ジュニアがまだ生きていることを知ったヴォルデモートがクラウチ家に行き、父親の服従の呪文から解放することで、再度ヴォルデモートへの忠誠を誓います
そこで新たな命令を受け、ムーディに化けてホグワーツへ潜入することになりました
また自分の父親バーティ・クラウチが、ダンブルドアにすべてを打ち明けようとホグワーツに向かっていることを知ったクラウチ・ジュニアは禁じられた森で待ち伏せし、自分の父親も殺してしまうという残虐な行為もしていました
なぜムーディに化けていたの?ヴォルデモート復活のための任務
クラウチ・ジュニアがムーディに化けた理由は、ヴォルデモートの復活計画を助けるためです



彼はハリー・ポッターを「炎のゴブレット」の4人目の代表に仕立て上げるため、巧妙に操作していました
- ホグワーツへの潜入
- ハリーをトーナメントに出場、優勝させる
- ヴォルデモート復活の準備
ムーディに成り代わることで、魔法学校内で自由に行動でき、ハリーや周囲を監視・操作することが目的でした
まず彼はハリーの名前を炎のゴブレットに入れ、強力な錯乱の呪文をかけることでハリーを17歳以上の魔法使いであると錯覚させます
また第1~第3の課題においては
- ハグリッドに課題内容をハリーに伝えるよう頼み込む
- ドラゴンの課題で箒を使うよう助言
- ネビルに薬草学の本を渡す
など、ハリーが有利になるよう裏で手助けしました
クラウチ・ジュニアの行動は、ただの変装ではなく、高度に計画された長期任務でした
本物のムーディはどこにいたの?
本物のムーディは、クラウチ・ジュニアに捕らえられ、魔法のトランクに幽閉されていました
そのため、ホグワーツに登場していた「ムーディ」は全て偽物だったのです
- クラウチ・ジュニアの襲撃
- 服従の呪文
- トランクへの幽閉
本物のムーディは、ハリーが4年生の「闇の魔術に対する防衛術」の教師として登場する予定でした
しかし、着任前に、クラウチ・ジュニアによって襲撃され捕らえられてしまいます
ムーディの身体は自室のトランクに入れ監禁し、服従呪文をかけることで変装している間、変装に必要なムーディの毛髪を取り続けました
クラウチ・ジュニアはポリジュース薬を使い、ムーディに変身して学校に潜入しました
ムーディは魔法のトランクに入れられ、9か月間も閉じ込められた状態で監禁されていました
トランク内では、義眼や魔法の力も使えず、身動きが制限された状態で、ガリガリに痩せながら9か月の間生き続けるというヴォルデモートも驚くほどの生命力を見せつけました
クラウチ・ジュニアの正体がバレた理由とは?
クラウチ・ジュニアがムーディに化けていたことは、最後の決定的な場面で見破られました
- 群衆から避けるようにハリーを連れていく
- ダンブルドアがムーディでないと気づく
- 自白剤を服用させ正体がバレる
クラウチ・ジュニアは授業中は常にポリジュース薬を使用し、何ヵ月にも渡って変装を見破られることはなく、教師やダンブルドアからも信頼を受けていました
墓地からハリーがセドリックの遺体を運んで戻って来たとき、クラウチ・ジュニアは群衆の目を避けるようにハリーを自分の部屋に運び、ヴォルデモート卿が復活した時の状況について尋ねました



その会話からハリーは自分が言っていない情報を知っているムーディを怪しみます
すると、彼はハリーを優勝させるために裏工作していたことを暴露し、ハリーを亡き者としてヴォルデモート卿から称賛を受けようと試みたことを告白します
また、ダンブルドアもムーディが群衆の目を避けるようにハリーを自分の部屋に連れていったのを見て、彼がムーディでないことに気付きます
そしてマクゴナガル先生とスネイプを引き連れて部屋に突入し、彼に失神呪文を浴びせ、自白剤ベリタセラムを服用させた結果、クラウチ・ジュニアは全ての陰謀を暴露しました
その後、クラウチ・ジュニアは魔法大臣コーネリウス・ファッジが連れてきた吸魂鬼から吸魂鬼のキスを受けました
まとめ:ムーディ偽物事件が『炎のゴブレット』で果たした役割とは
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』におけるムーディ偽物事件は、単なるトリックではなく、物語全体に大きな意味を持つ重要な出来事でした
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 新学期前 | クラウチ・ジュニアがムーディを襲撃・監禁 |
| ホグワーツ開校時 | ムーディ(偽物)が新任教師として登場 |
| 三大魔法学校対抗試合開催 | ハリーが選出される(偽物の仕業) |
| トーナメント中 | 偽ムーディがハリーを密かに導く |
| 最終試練後 | 正体発覚、クラウチ・ジュニア逮捕 |
この事件を知ることで、『炎のゴブレット』の物語の構造や伏線の意図が理解でき、より作品を楽しめると思います









