- パトローナスとはどんな魔法なのか
- なぜ幸せな記憶が必要とされるのか
- 人によってパトローナスの姿が違う理由
- 各キャラクターのパトローナス

守護霊(パトローナス)は吸魂鬼(ディメンター)を撃退する魔法で呼び出すためには幸せな記憶が必要です
この記事では、ハリー・ポッターに登場する「パトローナス」について、どんな魔法か、呼び出すのに必要な条件、各キャラクターのパトローナスをわかりやすく解説しています
結論|パトローナスとは「幸せな記憶で呼び出す守護の魔法」
パトローナス(守護霊)とは、「心の中にある一番幸せな記憶」を力にして呼び出す、強力な防御魔法です
銀色に輝く動物の姿で現れ、吸魂鬼(ディメンター)などの闇の存在から、魔法使いを守ってくれます
この魔法は、
- 誰でも簡単に使えるわけではなく
- 使う人の心の状態や人生そのものが姿に表れる
という、とても個人的で象徴的な魔法でもあります
パトローナスはどんな魔法?【役割と意味】


ディメンターから身を守るための防衛魔法
パトローナスの最大の役割は、吸魂鬼(ディメンター)を撃退することです
吸魂鬼は、人の心から
- 希望
- 幸福
- 生きようとする意志
を吸い取って生きる存在です
これに対してパトローナスは、希望や幸福といった「プラスの感情そのもの」でできています
「守護霊は一種のプラスのエネルギーで、吸魂鬼はまさにそれを貪り食らって生きる――希望、幸福、生きようとする意欲などを。――しかし守護霊は本物の人間なら感じる絶望というものを感じることができない。だから吸魂鬼は守護霊を傷つけることもできない。」
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 リーマス・ルーピン
だからこそ、吸魂鬼はパトローナスに触れることすらできません
幸せな記憶が必要とされる理由
パトローナスの呪文は、「人生で一番幸せだった記憶」を全力で思い浮かべたときに、初めて効果を発揮します
そのため、
- 気持ちが不安定なとき
- 強い恐怖や絶望に飲み込まれているとき
には、うまく形にならず、銀色の霧のような煙しか出ないこともあります
つまりパトローナスは、魔法の強さよりも「心の状態」が試される魔法なのです
パトローナスを呼び出す呪文と条件
呪文は「エクスペクト・パトローナム」
パトローナスを呼び出す呪文は、「エクスペクト・パトローナム(Expecto Patronum)」です
この呪文を唱えながら、最も幸せだった思い出に集中します
誰でも使える魔法ではない理由
大人の魔法使いであっても、
- 形のあるパトローナスを出せない
- 何度練習しても霧状のまま
という人は珍しくありません
ハリーが13歳という若さで、はっきりとした形を持つ「有体の守護霊」を出せたことは、作中でも異例の才能として描かれています
マダム・ボーンズがハリーをずいっと見下ろした。「この歳で、本物の守護霊とは――まさに驚きだ」 周りの魔法使いや魔女はまたざわついた。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
呪文が正しくかからないと杖先から銀色の霞のような気体しか出てこず、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」ではダンブルドア軍団の多くの生徒が苦戦していました
このことからも、パトローナスは高度で精神的負荷の高い魔法だと分かります
なぜ人によってパトローナスの姿が違うのか?
動物の違いは性格や価値観を表している
パトローナスの姿は、その人の内面や価値観、隠れた資質を映す鏡です
- 勇気
- 忠誠心
- 知性
- 優しさ
- 再生への願い
などが、動物の象徴として現れ「好きな動物=パトローナス」になるとは限りません
成長や心境の変化で形が変わることもある
パトローナスは、一生変わらないとは限りません
精神的な動揺や、人生を大きく変える出来事をきっかけに、姿が変わることもあります
ルーピンとの恋に悩んだニンファドーラ・トンクスのパトローナスは、四本足の生き物 (おそらく狼) に変化していました
主要キャラクターのパトローナス一覧と意味
ハリー・ポッターのパトローナスと父親との関係
- 守護霊:銀色の牡鹿
- 特徴:父ジェームズの守護霊と同じ
ハリーのパトローナスは「銀色の牡鹿」で、父ジェームズの守護霊であり動物もどきとして変身した姿でもあります
牡鹿は、
- 守護
- 勇気
- 再生
を象徴する存在です
「生き残った男の子」であるハリーに、これ以上ないほどふさわしい守護霊です
スネイプのパトローナスが象徴するもの
- 守護霊:牝鹿
- 特徴:ハリーの母リリーと同じ守護霊
スネイプのパトローナスは、リリー・ポッターと同じ「牝鹿」です
彼の守護霊はリリーへの一途で報われない愛そのものを示しています
「これほどの年月が、経ってもか?」セブルスが呼び出した雌鹿の守護霊を見て、ダンブルドアがたずねました。「永遠に」
ハリー・ポッターと死の秘宝
守護霊が「希望」を象徴する魔法であるからこそ、この事実は多くの読者の心を打ちました





その他のキャラクターのパトローナスは以下の通りです
| 人物 | パトローナス | 理由・象徴 |
|---|---|---|
| ハリー | 牡鹿 | 父との絆 勇気と守護 再生 |
| スネイプ | 牝鹿 | リリーへの永遠の愛 忠誠 |
| ハーマイオニー | カワウソ | 知性 柔軟性 |
| ロン | ジャック・ラッセル・テリア | 忠誠心 友情 怖さ知らず |
| ルーナ | 野ウサギ | 純粋さ 独創性 月との関係 |
| ダンブルドア | 不死鳥 | 再生 希望 圧倒的魔力 |
パトローナスが登場する主なシーン
- 『アズカバンの囚人』でシリウスを救う
- 『不死鳥の騎士団』でダンブルドア軍団が練習
『アズカバンの囚人』でシリウスを救った湖のシーン
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で、シリウスがディメンターに襲われるシーンがあります
側にいたハリーもディメンターに襲われそうになっていたところ、遠くから牡鹿のパトローナスが登場しディメンターを追い払います
ハリーは父親がパトローナスを出してくれたと思っていましたが、実は時間移動によって未来のハリーが呼び出した牡鹿のパトローナスだったのです
「父親が来た」と思ったその正体が、自分自身だったという展開は、パトローナスの象徴性を強く印象づけました
救い主が現れるならいまだ――なのに、今回は誰も来ていない――。 ハリーはハッとした――わかった。父さんを見たんじゃない――自分自身を見たんだ――。 ハリーは茂みの陰から飛び出し、杖を取り出した。 「エクスペクト! パトローナム!」ハリーは叫んだ。 すると、杖の先から、ぼんやりした霞ではなく、目も眩むほどまぶしい、銀色の動物が噴き出した。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
『不死鳥の騎士団』でダンブルドア軍団が練習した場面
ヴォルデモートが復活し、ホグワーツの生徒たちは自分たちを守るためにダンブルドア軍団という組織を作り、ハリーの指導のもと訓練を続けていました
特訓の1つとして「パトローナス」を出す練習もしていました
この練習では、ラベンダーの杖先から銀色の煙がポッポッとしか噴出せず、彼女をいらだたせたり、ネビルも顔を歪めて集中しても杖から出たのはヒョロヒョロした煙だけだったりと苦労していました



また、不死鳥の騎士団のメンバーは「パトローナス(守護霊)」を使って連絡を取り合っていました
JKRによると、このような使い方を知っているのは彼らだけであり、その理由は
- 闇の魔法使いの影響に対する抵抗力が強い
- それぞれの守護霊は他の守護霊と異なっている
- 物理的な防壁に邪魔されない
ためで、騎士団の誰が送ってきたのか一目で分かり、他人の守護霊を召喚することはできないので偽りのメッセージが紛れ込む心配がないからだといっています
まとめ|パトローナスは「心の強さ」を形にした魔法
パトローナスは、単なる防御呪文ではありません
- 幸せな記憶
- 希望
- その人らしさ
が形になった、「心の強さそのもの」です
だからこそ、登場シーンやキャラクターによって意味のある魔法となっています




