- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の“プリンス”の正体
- 「半純血のプリンス」の意味

第6巻に出てくる「半純血のプリンス」はセブルス・スネイプのことで、母親の旧姓「プリンス」が由来しています
この記事では、「プリンス」の正体やその由来、作中での登場シーン、さらにタイトル『謎のプリンス』に込められた意味についても解説していきます
「ハリー・ポッターのプリンス」とは誰?正体はセブルス・スネイプ
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の「プリンス」は、セブルス・スネイプのことを指しています
ハリーが6年生のとき、魔法薬学の授業で使うために借りた古い教科書には「半純血のプリンス蔵書」と書かれていました
ハリーはその教科書の持ち主が誰なのか知らないまま使い続け、のちにその正体がスネイプであることが明かされます
「半純血のプリンス」の意味と由来
「プリンス」という名は、スネイプの母親の旧姓「プリンス」から取られたものです
- 母親:純血の魔女
「アイリーン・プリンス」 - 父親:マグル
「トビアス・スネイプ」


スネイプは「半純血の魔法使い」でした
母の旧姓「プリンス」、そしてマグルと純血の魔女から生まれた「半純血」であることから彼が学生時代に自らを「半純血のプリンス」と呼んでいたことに由来します



学生時代のスネイプは、この出自に複雑な感情を抱いていたため、「純血ではない自分」への劣等感と、「母の魔法の血」への誇りが入り混じっていたのです
そうした思いから、「半純血のプリンス(Half-Blood Prince)」という名を自ら名乗っていました
「半純血のプリンス」の登場する場面まとめ


①初登場:ハリーがスネイプの古い教科書を手に入れる
6年生になったハリーは、「上級魔法薬」という古い教科書を借りて使うことになります
その本には丁寧なメモ書きがされており、教科書の指示よりも正確な調合法が記されていました



おかげでハリーは魔法薬の授業で大活躍します
しかし、持ち主の名前はなく、「半純血のプリンス蔵書」とだけ書かれていました
このとき、ハリーは“プリンス”という名前が誰なのかを知らず、ただその知識に助けられているだけでした
②スネイプが作った魔法「セクタムセンプラ」
スネイプは学生時代から闇の魔術に強い関心を持っており、数々の独自の呪文を生み出していました
そのひとつが「セクタムセンプラ」です
相手の体を切り裂く恐ろしい魔法で、ハリーはどのような呪文か知らずに教科書の書き込みを信じて何気なく使用してしまいます
しかし、その魔法によってドラコ・マルフォイを重傷にしてしまい、スネイプが現れて治癒魔法で助ける場面は衝撃的です
③正体が明かされる瞬間
物語の終盤、ダンブルドアが亡くなったあと、ハリーはスネイプを追い詰めます
その中で、ハリーが再度「セクタムセンプラ」の呪文を使用した際に、スネイプ自身がその呪文の発案者であること、つまり「半純血のプリンス」だと正体を明かします
この瞬間、ハリーが使っていた教科書の持ち主がスネイプであったことがつながるのです
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』というタイトルの意味
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』というタイトルは、原題では「Half-Blood Prince」、直訳すると「半純血のプリンス」となります
つまり謎のプリンスは「半純血のプリンス=スネイプ」のことであり、物語の中心人物が“ハリー”でありながら、実はスネイプという“謎の存在”に焦点を当てたものです
- スネイプの出生の秘密(半純血)
- 母への誇りと父への反発
- 闇の魔術と知識への執着
といった、彼の複雑な人格そのものを象徴しています
つまり、タイトルの“謎のプリンス”とは、
「表では冷酷な教師として振る舞いながら、内に深い葛藤を抱えたスネイプのもう一つの顔」
を表しているのです
まとめ|「プリンス」とはスネイプのもう一つの顔
「謎のプリンス」の正体はセブルス・スネイプで、“半純血のプリンス”という呼び名は、彼の出自と心の葛藤を象徴しています
ハリーにとっては敵のように見えたスネイプですが、「プリンス」という名の裏には、彼が抱えた劣等感・誇り・孤独が隠されていました
『謎のプリンス』というタイトルは、そんなスネイプという人物の「もう一つの顔」を示しているのです













